時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

13.「高校/好きな教科」

2021/04/01 木曜日

 

昨日は中学校の時に好きだった教科について書きました。今日は高校の時に好きだった教科ついて書きます。高校では授業を聞いていなくても怒らない先生が多かったこともあって、基本的には内職をしていました。たまに不潔な知識をはねのけるような先生もいましたが、先生とか授業内容とかに応じて授業を聞いたり聞かなかったりしていました。先生が面白い雑談とか世間話をしている時は、問題集を解く手を止めて話を聞いていたような気がします。どうして内職をしてしまうのかと考えましたが、理由はわかりません。個性を出来るだけ排除しようとする潔癖症がちな義務教育の反動なのかなとも考えましたが、人柄が好きな先生の話は普通に聞いていましたし、昨日も書いたように、他人の話を聞くよりも自分で手を動かして考えたいということなのかもしれません。あともう一つ思うのは、どの先生にもフィットしなかったから内職をしがちだったのではないかということです。これは特に中学生の時に強く思っていました。私は比較的どの科目もそつなくこなすタイプで、突出して出来る科目がありません。母もよく「あんたはズバ抜けて出来るものがないね」と言っていましたし、実際自分でもそう思います。学校の先生は生徒の長所を伸ばそうとしがちで、自分が担当する科目が得意科目であるような生徒を好む傾向にあるような気がします。各々の生徒が各々の得意分野で輝ける場を作ろうとする節があると思うのです。少し傲慢かもしれませんが、私は「英語ができる子」「数学ができる子」ではなく、「勉強ができる子」として認知されていたから、どの科目の先生にもフィットしなかったのではないかと思っています。端的に言えば、可愛げがないということです。今になってみれば、学校が平等主義で特別扱いを好まないものだとわかるのですが、当時の私にとってはどれだけ頑張っても差別化を与えてくれない存在でした。このままの流れで書きたいことを書くと、今日の趣旨から逸れた内容を800字ほど書くことになってしまうので、3週間後くらいに書きます。要するに、学校への不信感や反抗心から内職をしていたという面もあるということです。

そんな私が高校の時に好きだった教科は体育です。今考えれば、体育の先生や美術の先生は私の学力を知らないかもしれないし、知っていたとしても勉強とは無縁の科目ではあるので、なんかその科目の出来だけで評価されているような実感が持てて、好きな教科になっているのかもしれません。そもそも身体を動かしたり、絵を描いたりするのも好きでしたが、純粋にプレーや作品を見てフィードバックを貰える感じが好きでした。ちなみに高校の時は音楽・美術・書道の中から1つ選択できるシステムで、何を血迷ったのか私は書道を選択しました。家で書道はできないからという理由です。もしかしたら水墨画とか描けるんじゃないかと思っていましたが、夏休みの課題で出されたのが硬筆の漢字練習で、血の涙を流したのを覚えています。高校での体育は指定された数個の中から自由に種目を選ぶことができました。水泳が必修じゃないのは学校としてどうなのかと入学時には思いましたが、女子にとってはむしろそれが好ましい人もいるということに気付き、自分の想像力の欠如を恨んだ記憶があります。自由に種目を選択できる分、競技のレベルも高くて張り合いがあり、シンプルに楽しかったです。この高校に通う生徒はほとんどが中学時代に体育で5を取っているため、ハイレベルになりがちだと2つ上の先輩も言っていました。既に選択できる種目が絞られている時点で、そこには前提の受動性が存在しているのですが、自分でその競技を選んでいるのにも関わらず全く動こうとしない人に弁解の余地を与えずに済むという点も、張り合いが出る一因だったように思います。私も自分で選んだ環境に身を置き、言い訳ができないような状況を作りたいです。ダンス・柔道・剣道の中からダンスを選択した時は、ほとんど雑談と創作ダンス大喜利で時間を溶かしてしまいましたが、必修だった5000mのタイム測定には先輩から貰ったマラソンシューズを履くなど、割と体育ガチ勢でした。高3の最後の種目ではサッカーを選択したのですが、ウイイレのようなロングシュートを決めた瞬間に、それを見ていた体育の先生が名簿を取り出して何かを書いていたのを今でも覚えています。現在でも私は走ったり絵を描いたりしていますが、誰かと球技をする機会はほとんどありません。久しぶりにサッカーがしたいです。

 

 

 

【日食なつこ】

 

youtu.be


最もライブに行ってみたいアーティストの1人が、日食なつこというシンガーソングライターです。2014年に生まれた「水流のロック」という曲は、現在ではゆゆうたが耳コピしたり、関ジャムでも何度も取り上げられたりしていて、1番有名な曲なのかもしれません。私も「水流のロック」で日食なつこを知ったのですが、高校の時に「ヒーロー失踪」という1stシングルを聴いて、自分の中で革命が起きたのを覚えてます。みんな思っているけど、口にすると気まずくなるような黒い感情を、音楽を通じてこんなカッコよく伝えられるのかとワクワクしました。「逆光で見えない」というアルバムは名盤だと思います。Wikipediaには一文目に『ピアノの演奏が「歌の伴奏」ではなく、ひとつひとつがリフでもあり旋律でもあるという独特のプレイスタイル』と書いてあり、『独特のプレイスタイル』ってカッコいいなと見るたびに思いますが、日食なつこは歌詞の世界観とメッセージ性がとにかく凄いです。全曲パンチラインです。今回紹介した「大停電」にも『不潔な知識をはねのける潔癖症がちな学び舎で、活字をすする僕たちは典型的な温室育ち』とか『僕らがいかにちっぽけでも、考えなくても生きてこれた贅沢のツケを払え』のような言い回しがあって、こういうの言ってみたいなと思います。学校の勉強なんか意味ない、というのではなく、「大停電」という曲で『真っ暗闇でたかがひとつの知識も使えぬ僕がいた』と歌うカッコ良さに強く憧れます。嵐の二宮和也も日食なつこファンを何度も公言していて、去年の夏にはラジオのコーナーで「開拓者」「廊下を走るな」「あのデパート」を流してました。二宮和也はかなり前からRADWIMPSも推してましたし、その時から私はニノ担です。