時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

9.「大学/入学理由」

2021/03/26 金曜日

 

昨日は高校に入学した理由について書きました。今日は大学の入学理由について書きます。私は東京大学文科2類に入学しました。厳密に言えば浪人しているので文科3類も受験していますが、結局は文科2類に入学して、経済学部に内定しています。まず東京大学を受験しようと思ったきっかけは、高校に入学して最初のテストが6位だったからです。確かその年の東大合格者が6人とかで、行けるなら行きたいなと思ったのを覚えています。特にやりたいこともなく、大学で学びたいこともなかったので、トップ以外の大学を目指す理由がありませんでした。昨日書いたことと重複しますが、私はその集団でどう過ごすかよりも、その集団に入ることで決まる自分の属性に興味があるのだと思います。ここでも、つぶしの効かないつぶしを求めていました。また文理選択について先生に尋ねた時も、「東大なら進振りがあるから大学入学でも理転・文転が出来る」と聞き、とりあえず東大にしとこうかなと思いました。ここでもつぶしですね。ちなみに進振りとは、東大の特殊な制度の名前です。東大では最初の2年間は前期教養課程といって、文系も理系も同じ教養学部で学びます。そして大学2年の夏までの成績を元に、大学3年以降の学部学科を決めることができるのです。つまり最初の2年間は文理を問わず自分の興味のある科目を履修できるのですが、他の志望者より成績が悪いと行きたい学部に行けないので、むしろ興味だけで履修を組めなくなっている説もあります。しかも実際には入学した科類ごとに有利不利がありますし、結局東大生の中でもう一回入試をしているだけなんじゃないかという声もあります。文1で入学して理転するよりも、そのまま法学部に進んだ方が多分簡単です。こういう詳しい側面について知れたのは大学に入学してからのことで、入学前はマジで1年半の成績だけで色んな学部に行けるのだと思っていました。こうした下調べ不足に、私がいかに肩書きに惹かれているだけなのかということが表れているような気がします。今後の進路選択は入る方法だけでなく、入った後のこともしっかり考えたいです。

また東大志望になった理由として、他者との差別化を図りたいという側面もあると思います。高校が関西にあるということもあって、明らかに厳しいと思われるような学生でも入学当初は平気で京都大学や大阪大学を志望していました。一種のマウントとして東大志望が機能していたという側面はあると思います。他の人がみんな神戸大学志望だったら、京大志望になっていたかもしれません。東大を目指せる環境にいてよかったなと思います。東京への憧れもありましたが、仮に日本で1番賢い大学が関西にあったとしても、私はそこを目指していたと思います。結局、高校入学直後に掲げた拳の下ろし方を知らずにそのまま受験することになりましたが、東大志望として過ごしていく中で、自ずと東大に行きたいと思えるようになりました。高校2年生の時の県選合宿で、強豪校の先生に「君、東大目指してるんだってね」といった形で話しかけて頂いたり、塾や予備校でも個別に対応して頂いたり、東大志望というブランドが他者からの特別待遇や自覚ある行動を促してくれるような気がして、大学生になってもそうした存在であり続けたいなと思いました。夢を口にすると周りを巻き込めるということも実感しました。高校2年生の夏に参加した東大探訪や予備校の講習で話を聞いていくうちに、日本で最も頭がいい集団の実情に興味が湧いたのも事実です。東大入学が第一の目的だったので、当初は最も合格最低点が低い文科3類を受験しましたが、不合格だったのでなんとなく文科2類を受験しました。結果として文科2類に合格したのですが、私が合格した年は文科2類が文系で最も合格最低点が高かった年なので、なんか得をした気がしています。文科2類を受験した理由は、現役で合格した高校同期に文科2類が1番向いていると言われたこと、900番講堂は音声が反響してリスニングが聴きにくかったこと、またあの受験会場で受けても合格する気がしなかったこと、私は数学が得意だったので経済学部かなと思ったことなど、いくつか考えられますが、結局はフィーリングだと思います。今考えても文科2類でよかったなと思っています。母は高校入学時から東大合格は無理だと思っていたそうですが、不合格の時の開示得点を見て、そう遠くない目標だと思ったそうです。高校の陸上部の先輩からも数名の東大合格者を出していることもあって、私は結構合格できると思っていました。結果的に粘り勝ちのような形になってしまいましたが、根拠のない自信でも、自分で動き出せば時にはムーブメントを起こせるんだなと思いました。

 

 

 

【WOW WAR TONIGHT ~時には起こせよムーヴメント~】

 

youtu.be

 

この曲は元々小室哲哉が作詞・作曲を手がけ、ダウンタウンの浜田雅功が歌っている曲です。本家の方は誰もが聞いたことある曲だと思うし、本家は本家の良さがあるとは思いますが、このDISH//のカバーも本家の良さを崩さずにDISH//らしさを出していて、いいカバーだなと思います。北村匠海以外にも歌えるメンバーがいることを紹介するのに打ってつけの動画です。Wikipediaを見るだけでも、小室哲哉という人間がいかに天才なのかというのが伝わってきます。音楽とは無縁の浜田雅功に曲を書き、200万枚以上売っている時点で天才です。しかも番組内の冗談を間に受け、その1週間後にはデモテープを完成させたらしいとのこと。「浜田のツッコむ時の声の張り方を参考に作曲し、サビで声を張って貰うように転調した」とか、発想が天才のそれだなと思います。そもそも転調自体が小室哲哉の発明みたいなところがあると関ジャムでも解説されていたような記憶があります。「ドラマの主題歌だと歌い出しのAメロからインパクトのあるメロディーを求められる。しかしAメロからBメロ、サビへと進むにつれてキーが上がりすぎると、歌手がしんどくなってしまう。だから歌手が1番出しやすい音域でサビを歌えるように転調してキーを下げるようにした。」というようなことを本人が語っていたはずです。そうした音楽的な要素もすごいのですが、私はこの曲の歌詞も大好きです。「全然暇にならずに時代が追いかけてくる」「走ることから逃げたくなってる」のような歌詞は多忙な売れっ子にしか書けないし、歌えないと思います。歌詞だけを見ると意外と常に前向きというわけではなくて、だからこそ「窓に映ってる素顔を褒めろ」というメッセージが響いてきます。