時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

2.「通算記録」

2021/03/17 水曜日

 

昨日は「アリのヒトカミ」という題名で、自分のことをよく知るためにブログを毎日投稿すると書きました。実際の動機は確かにそれで合っているのですが、では何故ノートに書いて考えるのか、そして何故それをわざわざブログに投稿するのかと疑問に思った人もいるでしょう。今日はそれについて答えたいと思います。昨日も書きましたが、金曜日まではこうした私の人生観みたいなものについての説明が続きます。
端的に言えば、この行為が「自分のやりたいことと自分がやらなければならないことの交点」だからです。不本意ながら、私はよく打算的な所があると言われます。両親や恋人のように私のいろんな面をよく知っている人から、学校や部活で知り合った人まで、割といろんなコミュニティの人から言われます。一方で、何か理由を聞かれても大抵は「なんとなく」で済ませる癖があるとも言われます。個人的には自分のことを打算的だなと思うことはあまりありません。論理的な文章を書いたり自分の意見を言ったりするのが比較的得意だからこそ、他の人から見ればどこか計算高くて打算的のように見えるのかもしれませんが、実際は打算的というより目的意識が高いのだと思っています。目的を達成する上で出来るだけ楽をしたいなと考えてしまうのです。楽な方法というのは人によって違いますし、効率だけが問題になるわけではありません。例えば自分へのご褒美を欠かさないとか、好きな人を振り向かせたいとか、努力を継続できるマインドであったりシステムであったり、誰もがそうした工夫をしているのだと思います。努力する対象そのものが好きな場合は努力を継続させる方法を考える必要はありませんが、やりたくないけどやらなければならないことに直面することは多々ありますし、人生は大半がこれなんじゃないかと思っています。そして私が私の人生を10年ほど過ごした時、したくない努力を継続させる際に最も効果的な方法が「通算記録に落とし込む」ということだと気付きました。今思えば、学生が部活動をやるのは、勉強とスポーツの共通点を抽出して、文武両道を出来るだけ一本の道筋に帰着させる方法を学ぶためだったのかなと思います。
私は「通算記録」が好きです。実績を積み上げたり、数字が増えていくのを目で確認したりするのが好きです。通帳の数字が増えたり、解き終えた問題集を積み重ねたりするのが好きという真面目な話だけでなく、ゲームの累計プレイ時間が増えたり、iTunesの再生回数が増えたりするのも達成感を覚えます。小学2年生の夏休みに廃人になるほどハマったドラクエ8では、普通に1日5〜6時間ほどプレイした後、残りの時間はコントローラーに輪ゴムをつけ、プレイヤーにその辺をグルグル歩かせることでプレイ時間300時間を達成しました。今ハマっているマリオカートツアーというゲームアプリでは、お風呂上がりに髪の毛を乾かす時でもオートプレイで各種の通算記録を稼いでいます。こうしている今もマリオの経験値は増えていっているのです。また今はStudyplusという便利なアプリがありますが、高校受験を控えた中学3年生の時はストップウォッチで毎日の勉強時間を記録し、「受験までに1000時間は勉強するぞ!」と意気込んでいました。結局900時間くらいで受験を迎えた記憶はありますが、それでも自信を持って試験当日を迎えることができました。駅伝が近づくと自分の月間走行距離を計算してニンマリすることもありますし、高校2年の時は突発的にアップグレードやユメタンを10周以上しました。今でもTOEICの文法1000問みたいな教材を書店で見かけると全部解いてみたいなという感情が芽生えてきます。目に見える結果が目指すべきものであって、手段が目的に転化してはならないとも思いますが、それでも千本ノックみたいな感じでひたすら量をこなすと達成感があるし、勝負に出る際の精神安定剤になるなとも思ってます。ちなみに私は2月から健康のためにトマトジュースを飲み始めたのですが、この取り組みを三日坊主で終わらせないために、トマトジュースのラベルを集めています。2月6日から12本×720mlのトマトジュースを飲んだことになりますね。

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自分を教えてくれるエピソードや感情の機微をノートに書き記し、それをブログに投稿しようと思ったのは、自分に対する「通算記録」を伸ばしていきたいと思ったからです。ノートから白い部分がなくなっていくと、まるでノートを自分の色に染めているようで、いつか本当の自分に出会えるような感触がしてきます。それを積み重ねるだけでも視覚的な自信を得られますし、ブログの投稿数やアクセス数といった画面上の数字でも日々の進歩を噛み締めることができます。頭の中で起こる思考の空中戦をきちんと書き留めて、1つの生産物とすることで、着実に目標へ一歩ずつ進んでいる実感が湧いてきます。そうしてまた次の一歩を踏み出そうと思えるのです。

 


【豪華客船】

 

youtu.be


2018年12月2日に霜降り明星が最年少M-1王者になった映像を、私はかれこれ100回以上は観ています。上京する前は霜降り明星のネタと結果発表のシーンを見てから予備校に行くのが毎朝の日課でしたし、Amazon Prime Videoに追加されてからは、その一連の流れを見ながら一人で自炊をしていました。観ていると勇気を貰えるからです。私が物心ついた時、既にダウンタウンやさんまさんは芸能界のスターでした。霜降り明星は私にとって、スターになっていく過程をリアルタイムで見れた最初の芸人です。せいやがMVSを獲った時は事務所のゴリ押しかと思っていましたが、AI-TVやAマッソとの笑いの修学旅行を観ていく内に、若手芸人の中で頭一つ抜けているなと思い始めました。2人の魅力を挙げ出せばキリがないですが、私が彼らのスター性を最初に実感したのは、彼らの努力を知った時です。M-1王者になった2018年、霜降り明星は毎月単独ライブを行い、ピンのネタも合わせれば毎月7本の新ネタを書き下ろしました。霜降りバラエティの粗品が手紙を読む回では、せいやのネタへのストイックさに言及するシーンもありました。「豪華客船」のネタや優勝後に大きく拳を掲げて叫ぶ姿を見ると、そうした背景が浮かんできて視界がぼやけてしまいます。そして多忙を極める2人は1年半以上毎日YouTubeを更新し続け、去年の暮れにチャンネル登録者数100万人も達成しました。YouTubeでは思いっきりふざけている2人も面白いです。私が今回毎日投稿してみたいなと思ったのは、霜降り明星への憧れもあると思います。