時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

知ったかAマッソ

2020/10/29 木曜日

 

今日は自分が高校の時から密かに推しているAマッソというお笑いコンビについて書きたいと思う

この記事は今年の12月14日に行われるTHE Wのファイナリストが発表されるまでに更新しようと思って書いていたのだが、なんだかんだタスクを引き伸ばす癖を発症してしまって発表には間に合わず、普通に決勝に進むことが判明してしまった

今年はヒコロヒーとのレイコーラジオでもTHE Wの話をしていたし、公式ツイッターが珍しく決勝に行きたいので応援よろしくお願いしますなどと言っていたので、さすがに決勝に行くだろうなと思っていた

というかそもそもTHE Wという大会に参加する時点で今年のAマッソは違うなと思った

自分は結構お笑いが好きで、好きな芸人が誰というより、芸人という職業そのものが好きなのかもしれない

大体売れている芸人はみんな何かしらの面白いトークやネタがあるし、そんなに好きじゃない芸人でもラジオの神回みたいなのがあったりする

一応好きな芸人が誰かという話になった時は、かまいたちや霜降り明星といった万人受けする芸人を挙げるが、本当はAマッソを激推ししている

何故そういう時にAマッソが好きだと言わないかというと、そもそも知名度が低い上、どのネタを見るかによってAマッソの印象がかなり変わってしまうからである

2015年ごろから「Aマッソはマジで才能ある」「まだ時代が追いついてないだけ」「このまま尖り続けて売れて欲しい」と周囲に言いふらし続け、本当に時代が追いつかないまま日本中が震撼するような問題発言を放って人知れず干されかけた彼女たちだが、最近はいい感じに大衆向けになってきているので、ここで胸を張って宣伝してみたいと思う

「知ったかAマッソ」とは、この記事を読めばAマッソが本当に売れた時に知ったかぶりできるようにという思いを込めている

というのもAマッソは知名度がまだ低いこともあってか、Wikipediaの記述などは不十分であり、正直Aマッソファンの共通認識を包括的に学べる記事のようなものがまだ存在していないと思ったからである

よってこの記事はあくまでもAマッソをまだ知らない人が興味を持つことが目的であり、字数も5000字程度なので、本当のAマッソファンは少し物足りないかもしれない

 

 

まずWikipedia風にプロフィールをまとめると、Aマッソは加納愛子と村上愛による女コンビで、2010年結成なので今年で結成10年目となる

AマッソのAは愛子と愛のAである

2人とも身長155cm、1988-1989年生まれ、大阪出身の同級生であり、実は3時のヒロイン福田麻貴とは隣同士の中学出身である

福田麻貴とAマッソ加納はYouTubeでも共演したりTwitterにツーショットを投稿したりしているが、個人的にはお互いがお互いをライバル視している感じがあると思っている

ネタは加納の方が書いていて、生活費担当の村上は青の衣装を着ているアホなので、これからは主に加納のことについて書こうと思う

加納は家が貧乏だったらしく、同志社大学も学費が払えずに中退した

Wikipediaには読者が趣味と書いてあるが、目を離した隙に芥川龍之介の蜘蛛の糸を誦じてしまうというネタがあるほどであり、ツッコミの節々に文学性があるなと思う

ちなみに3週間後に「イルカも泳ぐわい。」というエッセイを出版する予定で、今もwebちくまで連載をしている

影響を受けたのは笑い飯とあるが、後述する笑けずりという番組では、講師として来ていた笑い飯にネタを見てもらって泣きそうになっていた

M-1の準決勝や敗者復活戦という大舞台で理解不能なネタをやってドン滑りするところや、平場での受け答えで飄々と答えるところが良くも悪くも笑い飯に影響を受けすぎているなと感じる

特に2017年のM-1敗者復活戦での「文化に触れな侍」のネタは、自分は爆笑したが、一緒にテレビで見ていた母は終始無言だった

Amazonプライムビデオで視聴できるので、プライム会員は見てみて欲しい

普通の芸人はブスいじりやデブいじりといった型にハマることが多い一方で、純粋にネタのセンスだけで勝負しているところが個人的には好きである

自分が好きになった頃は少しキツい関西弁で漫才をしていたが、M-1などの賞レースでは少し丸くなっているような感じがするし、良さが出し切れてないような気がする

特待生として松竹芸能スクールに入学し、そのまま松竹芸能に所属していたが、当時フライングゲットで売り出し中だったキンタロー。を加納が蹴ったことでクビになった

今はワタナベエンターテインメントに所属中であるが、松竹をクビになった時くらいの尖っている感じがまた見たいような気がする

同期は鬼越トマホークやニューヨークといった毒舌キャラが多く、特にニューヨークとは何かと比較されがちである

去年のM-1では決勝で歌を歌って松本人志に噛み付いて終わりだったニューヨークだが、元々はdisり芸を得意としていて、パンツマンの一件から本気で一部の視聴者から不快に思われている

個人的にはAマッソが好きな人はニューヨークも好きだと思う

自分もDragon AshのFantasistaを歌い、曲作りのネタをしていた5年前にはYouTubeでニューヨークを検索して、出てきたNYの映像にうんざりしていたのだが、Aマッソが言うには両者はほとんど面識がないらしく、特にライバル視はしていないらしい

しかしAマッソの公式YouTubeチャンネルで中学の友達である西木とzoomで話した時、西木が嫌いな芸人としてニューヨークを挙げるや否や2人とも爆笑していたので、意識してないことはないのだと思う

Wikipediaには「一般の漫才には登場しないようなワードを多用している」とあるが、本当にセンスのあるパワーワードを言ってセンスと知性をひけらかすためだけにネタを作っていると言っても過言ではない

五目ラーメンの竹の子に「親の名前借りんな」といきなり言い出し、「扶養外れろや」と言ってみたりするということである

 

 

ここからはAマッソを知ったかぶりするために重要なワードを3つ上げておく

・「笑けずり」

笑けずりとは2015年の8月14日〜9月25日まで放送されたテレビ番組である

ちなみに制作はNHK BSプレミアムで、金曜日の22時からの1時間枠だった

自分がAマッソを知ったのはこの番組で、母と一緒に見ながら芸人論を熱く交わしたものである

この番組ではオーディションを勝ち抜いた9組の無名芸人が3週間合宿を行い、先輩芸人などに講師として授業をしてもらう

講師には中川家、笑い飯、千鳥、バイきんぐ、サンドウィッチマンといったメンツが毎週やってきて、各々が漫才に必要だと思うことに関する授業を行う

例えばサンドウィッチマンの場合は賞レースに勝つネタの作り方を教えていて、漫才をしたい自分でもとてもタメになった

そしてその授業内容に基づいて毎回課題が出され、各々がその課題に合ったネタを作って披露するのだが、そのネタの出来に応じて毎週1組ずつ脱落していく

1組ずつ削られるという意味で笑けずりであり、毎回のネタ見せで誰が脱落するのか考えると視聴者もハラハラするし、各話のエンディングでは脱落者が合宿所を去っていくシーンが感動的である

最後まで残った3組は生放送で最終決戦のネタ見せを行い、視聴者投票で優勝すれば地上波放送の権利が与えられる

Aマッソは準優勝という結果に終わるのだが、実はこの時の3位がぺこぱだったし、4話まで削られたダイキリの片方はひょっこりはんだった

もっと言えばコント師版の2ndシーズンにはハナコも出ていたし、今をときめく第七世代を発掘したテレビでもあるなと思う

Aマッソは優勝こそ逃したものの、序盤から1位→1位→4位→4位→1位→1位と推移するなど抜群の安定感を見せ、正直この段階でかなり完成している感じがあったし、自分はその鋭いセンスに惹かれた

逆にぺこぱは最初着物にローラースケートという衣装があまり好きではなかったが、バイきんぐ講師の「ベタだがベタに見えないコント漫才」の回で手術のネタをやっていて、シンプルに面白いなと思った

既にそういう形でぺこぱを知っていたので、2019年に今のスタイルでおもしろ荘優勝やM-1決勝ラウンド進出という活躍を見た時に、普通に感動したし、母はあたかも下積み時代から応援してきたかのように喜んでいた

・「Aマッソのゲラニチョビ」

これは静岡SunSetTVで配信されたネットコンテンツである

そもそもSunSetTVとは静岡朝日テレビの若手社員が始めたネットテレビで、Aマッソのゲラニチョビ、霜降り明星のパパユパユパユ、かが屋の最悪な予定といったオリジナル番組がネット配信されていた

ゲラニチョビ自体はAマッソが様々な企画に挑戦していく番組で、加納のやりたいことがいかに世間とズレているのかを思い知らされるだけなのだが、霜降り明星のパパユパユパユとのコラボ番組である「笑いの修学旅行」は腹ちぎれるくらい面白かった

2018年の2月と、2019年の2月に京都編と沖縄編がテレビで放送されたのだが、Aマッソと霜降り明星の4人が街を歩き、その時その時でボケを見つけて大喜利をしていく番組である

30秒に1回笑いを生み出すというコンセプトで、絶え間なく4人のうちの誰かがボケていき、面白かったかどうかはスタッフが判断する

ポイント制で1番ポイントが低い人が罰ゲームというルールだったが、2回ともぶっちぎりでAマッソ村上のポイントが低かった

1回目の京都編の収録から323日後に霜降り明星はM-1王者となり、2回目の沖縄編の収録は優勝する直前だったらしい

沖縄編は加納が「惜しかったな、M-1 7位」と霜降りに言うボケから始まり、「この1週間後優勝」というテロップが流れる

途中、粗品が「Aマッソと波長が合わない」「芸風が被ってる」「お互いの良さを潰し合っている」と本音を漏らしていたが、この前のANN0で3時のヒロインと上手く絡めなかったことから察するに、普通に粗品が女子と絡むの苦手なんだと思っている

実際に良さを潰し合っていた感はあったが、全員負けず嫌いで自分が1番面白いと思い合っている感じが面白かったし、才能にも種類があるんだなと感じた

ちなみに粗品もニューヨークの屋敷も大学は同志社大学であり、他にも同志社大学出身の芸人は多い

パパユパユパユは「霜降り明星のあてみなげ」にリニューアルされて今も放送されている

「だましうち」など霜降りのラジオを聴いている酒袋の人にとっては常識かもしれないが、いつか知ったか霜降り明星を書く時に紹介したいと思う

 

・「Aマッソ公式YouTubeチャンネル」

他の芸人がやっているような公式のYouTubeチャンネルではあるが、知名度が低いこともあってか、現在のチャンネル登録者数5.74万人である

実は2016年から始めているが、更新頻度はまちまちである

加納が面接を行う面接官シリーズにはティモンディやワタリ119といった芸人も登場しているし、アンガールズ田中やザブングル加藤、流れ星ちゅうえいなどが売れっ子講師としてAマッソに指導をする動画もある

ちなみにゲラニチョビにはかなり多くの芸人も出ていて、2019年2月に当時売れかけだったEXITが出演した時は「やっと出れました」「もう売れたっすね俺ら」などと言っていたし、完全に無名だった金属バットやフワちゃんなども出演していた

特にフワちゃんは先輩である加納のことをかなり慕っているようで、先日初回を迎えた「Aマッソの両A面」というラジオでもフワちゃんの話題が上がっていた

フワちゃんが恐らく初めて世間の目に留まったゲラニチョビの「FUWA」を3年前に見た時は、本当にやばい奴の後輩ってもっとやばいんだなと思った

ちなみに公式YouTubeで1番ありがたいのは、いくつか単独ライブでのネタも上がっていることであり、2016年に公開された5年前のライブ映像と1ヶ月前の単独ライブの映像を最後に貼ってこの記事を終わりたいと思う

5年前の尖っていた時の漫才と、最近の大衆向けになってきているコントであるが、特に加納の目力に注目して見てみて欲しい

またTHE Wでどんなネタをするのか現段階では知る由もないが、もし彼女たちが持病を発症して理解不能なネタをやったとしても、「あんなにセンスある人がこんな大舞台でこんなネタをやっている」というスタンスで見て欲しい

そうすると自然と馬鹿馬鹿しくなって笑ってしまうし、カッコよく見えると思う

今年は初の冠レギュラーラジオも決定し、ネタパレなどにも出るようになっているので、この調子で売れていって欲しいと心から思う

https://youtu.be/RpuvmsjgMi4

 

https://youtu.be/D-uctgqtZQM