2020/05/04 月曜日
3月12日はバレンタインのお返しということで城崎旅行に行った
今年の2月14日は京都で合宿だったため、当日に受け取ることはできなかったが、去年よりもずっと量が多い手作りチョコを合宿直後に受け取った
自分は甘いチョコが好きなので、チョコを仕入れる段階からこだわって作ってくれたらしいが、個人的にはチーズケーキが1番美味しかった
これでチョコを受け取るのは3回目だが、どんどん量が多く、手の込んだものになっているということが素人にも分かる出来栄えだった
Instagram post by 時をかける表象 • May 16, 2020 at 6:25am UTC
そのお返しとして、彼女の好きなカニと温泉に付き合うことになった
俗に言うかにカニ日帰りエクスプレスである
城崎温泉へは高校卒業後に部活の卒業旅行で行ったことがあるが、個人的には自分のペースでお風呂に入りたいし、カニはそもそも食べられないので、ずっと彼女の提案を断り続けていた
今回はお返しということで渋々承諾し、新幹線というのか特急というのかに乗り込んで、城崎温泉へ向かった
車内は少し暑かったし、老人たちが多かった
とりあえず今回泊まる宿に荷物を置き、浴衣に着替えて適当に探索すると、卒業旅行の時の記憶がなんとなく蘇ってきた
なんとなくオシャレな外装のコンビニや、パンチングマシーンや卓球台が置いてあるゲームセンター、インスタとかでもよく見る川と橋、そういえば最後城崎マリンワールドバスの時刻表がなんかバグっていて、2台のタクシーに乗って駅に行く組と駅まで走っていく組に分かれたことなどを思い出した
自分はタクシーで先に駅に着いて待っていたが、指定席の時間ギリギリに向こうから走ってくる部員が見えた時、なんとかタスキが繋がった箱根駅伝のような感じだったのを覚えている
あとみんなで湯巡りをしていたが、どうも脱衣所の熱気に包まれて人前で服を脱ぐという行為が苦手で、途中からコーヒー牛乳巡りをしていたことと、夜は延々と七並べをして、朝起きたらみんなは朝食をとっていて部屋に1人だったことも思い出した
女将さんに、みんな春から大学生?って聞かれて、いや浪人生と大学生とで半々よなーと思っていたし、この日が後期試験の合格発表だった部員もいたことも考えれば、なんかすごい時期に行ってたなと思った
Instagram post by 時をかける表象 • May 16, 2020 at 3:03pm UTC
その後は宿に戻ってご飯を待った
今回泊まった宿は三國屋というところで、カニだけでなく但馬牛のステーキもつけることができるということと、温泉と鍵をかけられる個室の温泉があるということ、駅から徒歩3分くらいのところにあるということで、ここに決めた
実は創業100年以上という老舗らしく、階段もお城のように急だった
浴衣を選ぶ時に女将さんから「あなたの身長は、177?」と言い当てられた時に、旅館に来たなという感じがした
二階の部屋からは前の大通りを見下ろすことができ、下駄のカランコロンという音が響いていた
広さは10畳前後で、Wi-Fiも普通にサクサク使えた
Instagram post by 時をかける表象 • May 16, 2020 at 3:14pm UTC
1人約2.5杯分のカニを使った料理が出てきていることは知っていたが、自分が食べたのは但馬牛のステーキだけであり、カニは全く食べていない
食中毒防止の観点からも持ち帰ることは禁止されているので、結果的に5杯分のカニを彼女は1人で平らげてしまった
火をつけにきたり肉を持ってきたりする旅館のお姉さんが、何も食べずに体操座りをしている自分をまるで孤児を見るような目で見ていた
カニをたらふく食べる上座と、それを見ている下座に資本主義社会の功罪を考えさせられたのだろうか
少なくとも但馬牛はとても美味しかったので、カニも多分美味しかったのだろう
彼女はとても満足していた
あとDiorの新作のリップを渡した
TikTokでよく聞く、ドルチェ&ガッバーナの香水でもよかったけど、去年CHANELの香水を渡しているので、今回はDiorにしておいた
Instagram post by 時をかける表象 • May 17, 2020 at 4:09am UTC
その後は貸切風呂が閉まる時間にギリギリ滑り込んで、お風呂に入り、アメトークのトリオの2番手3番手芸人を見て眠りにつくと、完全に寝坊をして朝食時間ギリギリに滑り込むことになった
思いっきり和風だった
めちゃくちゃ多かった
その後は少し歩いて温泉卵を作ったり、なんか飲んだら食べたりした
正直眠すぎてあんまり記憶がないが、せっかく駅から近い旅館にしたのに、結構歩くことになったのはなんとなく覚えている
Instagram post by 時をかける表象 • May 17, 2020 at 12:29pm UTC
とりあえず卵の入った袋に名前を書いた紙をつけて、11分ほどお湯に沈めた
その後は専用の器具で卵の殻を切り破って、塩をつけて食べた
彼女は美味しく食べていたが、殻を切るのは自分の方が得意だった
自分はカレー屋さんに行く時は必ず半熟卵などをトッピングで付けるのだが、卵だけで食べるのはあんまり好きではない
なんか黄身を食べるときに、どうしても孵化したヒヨコを歯で噛み砕いているようなイメージを持ってしまうからだと思う
カレーの半熟卵を許せるのは、カレーを混ぜる時に罪悪感も心の海に溶けていってしまうからではないかと推測している
ドロドロになった卵を見ても、それがヒヨコになっていたかもしれないとは考えられないということなのか
蜂もねずみもイモリも、生物はやがて死ぬ
自殺を知らない動物は死にきるまで死から逃げ回る努力をしなければならない
自分がfatalという英単語を初めて知ったのはこれを読んだ時だった
その後はフルーツスムージーを飲み、円山菓寮で湯あがりプリンを急いで食べた
カニのプレーンチーズタルトは1日300食であったが、あまりにも美味しすぎて、彼女が店の写真を撮ったりしているうちに完食してしまった
少し怒られたが、帰りの電車の時間が迫ってきていたのでそれどころではなかった
最後に駅から徒歩40秒くらいのところの足湯で3分ほど過ごしてから、彼女は家に帰り、自分は京都を経由して東京へ向かった
自分はこの数時間後にオフィスに渡さなければならないタイプのバイトと家庭教師のバイトがあったからである
起きてから電車に乗り込むまでが一瞬のように感じ、現地解散というのに余韻のようなものはなかった
乗車位置が桃だった
楽しかった