時をかける表象

東京大学文科2類。記事と日記に分かれてます。

例の後輩

2019/03/16 土曜日

 

今日はスーツなどを買った後、高校の部活の後輩とご飯を食べに行った

この後輩は箱根駅伝出場を目指して箱根駅伝最多優勝を誇る関東の大学へ進学したものの、夢破れて山河あり、城春にして草木深し、といった感じである

元々は1歳年下だったが、彼は現役で合格しているので「これってもしかして…」「私たちの学年が…」「「入れ替わってる〜!?」」的な現象が起こっている

同じ部活で、しかも同じ中長距離という直属の先輩後輩であったが、2人ともそういったタテの付き合いを重んじないタイプだったので、当時から特に敬語で話したりもしていなかった

いや彼自身は先輩や後輩によってはそういう「やってる」態度を取っていたのかもしれないが、自分と彼との間に先輩という概念はなかった

自分が部活を引退して彼が最後の県インターに臨む時や、彼が受験生の頃に何度か相談を受けていたこともあったが、彼が大学で部活を辞めるとなった時を機に2人の関係がより近くなったような気がする

自分も浪人中だったし、高3で近畿インターハイに出場した彼も陸上という一つのアイデンティティを失った状態だったから、お互いの気持ちに寄り添える部分があったのかもしれない

もし彼が自分と家が近い幼馴染だったり、ずっと同じクラスだったりしたら、多分彼とは仲良くなれないんだろうなと思っている

それくらい価値観と生き方が違う

どちらが正しいというわけではないが

センター試験まで10日を切っていても、二次試験の数日前までも普通に長電話をし、いつも電話を切るときにはなんの脈絡もなく「じゃ、勉強頑張ってください」と言っていた

申し訳なさをかき消すためなのか、いつものように いい人 に見せたいのか、それとも本当にそうなのかわからないが、センター試験の前日にはレターパック湯島天満宮のお守りと手紙をレターパックで送ってきてくれた

今日も見ず知らずの小学生の陸上の練習に参加し、頼まれてもないのに叱咤激励したらしい

和田アキ子がいたら「ところであなたは何をされてる方…?」と聞かれていただろう

そんな彼が「今夜限定で」奢ってくれるとのことで今日はご飯を食べに行く手はずになっていた

1時間ばかりカラオケに行った後、彼の幼馴染が手伝いをしている店へ向かった

今夜限定で、というのは、どうやらその子が今日出勤していることと関係があるらしい

しかし行ってみると2時間待ちで、困った2人は彼の実家を訪ねることになった

そこで彼のお母さんと弟と話しながら時間を潰し、その店で料理をご馳走になった後、彼のお母さんに家まで送っていただいた

後輩に奢ってもらったことはありがたかったが、行く店が決まっているのに事前の予約はせず、電車の時間も調べずに改札を通って20分ほどホームで立ち尽くし、自分とは縁のない彼の幼馴染と自分とを無理やり繋げようとしていた

改めて自分の彼女の能力を再認識するとともに、多分彼はこういったことの全てを気にしていないのだろうとも思った

実際肉とか焼いてくれたし、カラオケに行っても自分の歌をヨイショしてくれた

上京しても彼と日常の数%を共有することを思うと、お互い改善しなければならない点があり、お互いのベクトルを上向きに維持し続けなければならないと思った